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2010年4月

沖縄・県民大会

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 4月25日、沖縄県読谷村で開かれた「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外を求める県民大会」に行ってきましたが(上の写真は26日の沖縄タイムスの2面にわたる写真)、静かな中にも沖縄の人々の意志がはっきりと打ち出されました。それは正に「もうこれ以上我慢ならない」という戦後65年、明治以来130年の差別と支配、人権蹂躙の歴史に対する怒りを明確に表していました。

 しかし、鳩山連立政権は、今日28日になっても、辺野古新基地建設、一部機能の徳之島移転を軸に考えを進めようとしていることが報じられています。米軍、そしてアメリカ政府自身が米軍再編の指針の中でも「地元の受け入れ態勢のないところは撤退する」と明言しているにもかかわらず。

 先日3月22日、「普天間の閉鎖と返還を訴える宜野湾市民アクション」の中で、「鳩山連立政権がこれ以上沖縄を愚弄し、手を打てなくなった時、普天間が継続されるだろう。むしろそれはチャンスだ。普天間の3つのゲートの前に我々県民が座り込み、基地機能を停止させた時、アメリカは国外に基地を持っていくしかないだろう」と実力決起の闘いの決意が述べられていました。

 先日4月6日、内閣府に鳩山首相への申し入れを行った時、知花盛康さんは、「鳩山政権が誤れば、もはや沖縄の怒りのマグマはとどめようがない形で必ず爆発する」とも。

 私たちヤマトの人間は、今こそ、この沖縄の皆さんの怒りのマグマをとことん受け止め、学ぶ中から、闘いを作り上げなければなりません。すでに徳之島で、そして5月23日には岩国で、そして三里塚では5月16日に闘いが、5月16日の普天間包囲の闘いに呼応して呼び掛けられています。いずれもが米軍再編と闘う人々です。闘いの方向は指し示されているのです。

 改定50年を迎えた日米安保を廃棄する、日米地位協定をやめさせる闘いが求められています。多くの沖縄県民のうねりのような闘いをはじめとした闘いと共に、私たちの道筋を作っていきましょう。そうしたなかにこそ、星野文昭さんの冤罪を晴らし、獄壁を破り、星野さんを奪還する道があるのではないでしょうか。とりわけ星野文昭さんは、1971年、基地つき沖縄返還に異を唱え、立ちあがったことによって見せしめとしてでっち上げられたのですから。

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徳之島に1万5千人  さあ、25日沖縄・読谷へ

10418  昨日、島民が2万6千人の徳之島で1万5千もの人々が亀津新漁港広場の会場を埋め尽くして普天間基地の徳之島への移設に反対して「長寿、子宝、癒しの島に米軍基地はいらない」と怒りの声を上げられました。(左写真は、「沖縄タイムス」より転載)

 そもそも世界最悪、最も危険な基地と言われる普天間基地は、宜野湾市民の生存権をも脅かすもので、即時閉鎖しか道はありません。それを日米安保体制を根拠に「移設問題」にすり替える鳩山連立政権とマスコミの報道が間違っています。そしてこのことは、今まさに、安保改定50年を迎えた今年こそ、安保廃棄を実現すべき年であることを指し示してもいます。

 1971年11月14日、「基地つき沖縄返還」に怒りの声を上げて反対した闘い抜いた若い労働者や学生の中に星野文昭さんはおられました。そして冤罪、沖縄をめぐる怒りの声に対する見せしめとして、星野さんは無期懲役を科せられ、今も獄中から「沖縄奪還、安保粉砕、日帝打倒」を叫び続けています。

 先日は、消灯時間後に手紙を1行だけ訂正したことと、昼食に出たぜんざいを「入れ歯ケース」に入れて冷まそうとしたことを理由に、3月30日から4月5日まで懲罰として「閉居罰」が執行されました。部屋の中央に正座して、食事、睡眠、洗面、トイレ以外では姿勢を崩さず正面を向いていなければならないというものです。そして処遇に関わる降類がされました。10425_2 星野さんの無罪を明らかにするための第2次再審が求められていることと、沖縄での怒りのマグマが爆発しようとしていることへの「懲罰」「見せしめ」でなくてなんでしょうか。本当に許せません。

 沖縄の米軍基地撤去の闘いと決戦を迎えた三里塚の闘いの爆発の中から、星野さんを取り戻す道が開けると確信します。

 4月25日、島ぐるみで取り組まれる沖縄の県民大会に三里塚反対同盟の萩原進さん、市東孝雄さんとともにかけつけ、沖縄のみなさんと共に闘いましょう。

 

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今月のカレンダー

Photo

 今月のカレンダーは、昨年4月の星野文昭さんの作品「初夏に歩く、京都東山・哲学の道」です。

 星野文昭さんが人生をかけて闘ってこられた沖縄のみなさんの闘いが新たな爆発局面を確実に迎えようとしています。普天間基地即時撤去、県内新基地建設反対のその声は、1960年代、70年代を超える奔流となろうとしています。

 「日米関係の深化」と言いなし、反動勢力による巻き返しの中グラグラになった鳩山連立政権は、結局、なすすべもなく普天間基地の継続や沖縄県内の新基地建設へと流れ込もうと策動を強めています。こんなことが許されるはずがありません。単に鳩山が約束したということ以上に、琉球併合130年、戦後の新たな琉球処分から60年、復帰して38年、一貫して差別を強制し、米軍基地を押し付け、その一方で戦後の発展と繁栄を謳歌してきた本土、ヤマトのあり方が今問われているのです。

 09118 「もう我慢できない」と沖縄の皆さんは、自らの足で立って闘いに立ちあがっておられます。昨年、11月8日の2万1千人の県民集会(右写真)、そして1月24日の名護市長選挙における稲嶺進さんの勝利は、確実に新たな闘いの爆発へとうねりが始まっていることを示しています。

 この間の政府の動きに抗議して、4月6日から9日、安里英子さん、安次富浩さん、金城実さん、知花昌一さん、真喜志好一さんらが呼び掛けて、40人~50人の沖縄行動団による首相官邸前での座り込みが行われようとしています。

 そして4月25日には、沖縄読谷村の運動公園で超党派による「県民集会」が開かれます。10万人規模と言われていますが、ヤマトからもこぞって参加しようではありませんか。先日の3月28日の三里塚全国集会でも、反対同盟の萩原進さんから市東孝雄さんと共に同盟旗を翻させて参加すると表明があり、関西からも永井さん、山本さんの関実世話人を先頭に大挙参加しようと準備が進んでいます。

 三里塚と沖縄を闘ったがゆえの星野文昭さんへの冤罪を晴らし、奪還するには、もっとも重要な闘いの陣形が生まれつつあると私たちは考えます。頑張りましょう。

 なお、前回のブログで、兵庫・救う会の街頭署名活動を、4月24日とお伝えしましたが、この県民集会と重なり出来ませんので延期させていただきます。5月8日(土)午後2時~3時にできればと考えております。場所は、JR元町駅前東側の歩道です。よろしく。

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