今月のカレンダー 沖縄に思う
鳩山政権は、普天間基地閉鎖の問題を、県内移設で乗り切ろうとしています。辺野古自体は諦めたような振りをしながら、キャンプシュワブ、あるいはホワイトビーチ(うるま市)沖合いの津堅島(つけん)を検討しているということが今日報じられています。
これは、昨年の11・8県民集会、そしてこの1月24日の名護市長選で示された沖縄県民の「これ以上の県内基地建設は認められない」「米軍基地撤去」の想いを真っ向から踏みにじるもので到底許されません。
しかも、鳩山政権は、辺野古から車で1時間余り北へ行った高江のヘリパット(演習場)建設に反対して座り込んでいる住民2人を告訴するとともに、2月末より工事に着手しました。16戸の高江の住民が住む地域を取り囲むように建設が計画されている6つのヘリパットは、これまでの米軍ヘリコプターの演習用のヘリパットのほぼ2倍の大きさのものです。 これは辺野古新基地に100機配備される予定だと言われていたMV22オスプレイ(右写真)の演習用のものなのです。抗議する住民を告訴し、工事を着手したということは、このヘリパットを使うMV22オスプレイが配備される新基地が、県内にあることを前提としています。つまり、鳩山政権は、自民党政権が進めていた沖縄への新基地建設を「普天間基地移設」の口実のもとに進めるという米軍再編の一環を何一つ変えることなく進めようとしているのです。こんなペテンが許されるでしょうか。
そもそもMV22オスプレイは「未亡人製造機」と言われるくらい、事故の多い、そして凄まじい爆音を周辺に撒き散らす垂直離陸のできる、そしてイラク侵略戦争で初めて実戦配備された戦闘機で、ヘリコプターではありません。こんな航空機の演習を住居周辺でやられれば、酷い生活破壊、健康破壊を引き起こすことは明らかで、高江の住民が座り込んで反対することは当然です。
沖縄の皆さんは、「普天間基地一つが無くなっても米軍の戦略は何一つ変わらないし、アメリカは困らない」「移設ではなく、普天間基地は即時閉鎖しか道はない」と声を上げておられます。この声を踏みつぶそうとする鳩山政権を許すかどうか、止めさせるかどうかは、私たちヤマトの人間の責任です。
徹底非妥協で獄中35年を闘い抜いておられる星野文昭さんの闘いの柱の一つは、何よりも沖縄の米軍基地撤去です。私たちは、今こそ、米軍支配65年、日本帝国主義による差別支配130年を告発し、基地撤去の血叫びをあげておられる沖縄のみなさんの闘いを、私たち自身の闘いとして、巨大なうねりをこのヤマトで生み出し、闘い抜き、鳩山政権に突きつけて行かねばなりません。それが星野文昭さんを、再審を実現し、即時釈放をかちとる唯一の道ではないでしょうか。
最初の絵(今月のカレンダー)は、09年3月14日に、文昭さんが描かれた「暁子と歩く春の小道」です。
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コメント
そうか、高江にヘリパツドの建設を進めているということは、基地は沖縄ということか!
移設を許してはいけない。移設論議に惑わされてはいけない。
基地完全撤去まで止むことのない闘い、安保の破棄まで行き着く闘いに。
投稿: でっかい | 2010年3月 5日 (金) 23時45分