7月のカレンダー
星野文昭さんは、花や野菜、果物などの静物画とともに風景画もたくさん描かれています。風景画は実際に星野さんが見られて描かれた絵というわけではなく、星野さんの記憶や写真、人から聞いた話しをもとに想像して描かれた絵です。その風景画は、三つの地方が絵のテーマになっています。
一つは北海道。星野文昭さんが生まれ育った地方です。ご両親やご兄弟とともに過ごし、肌身に感じとっておられた景色を記憶の中から手繰り寄せて描かれています。
二つめは、沖縄の風景です。沖縄は琉球王国として、豊かな文化と武器のない、争いのない国として繁栄していました。その沖縄(ウチナー)が、薩摩藩、明治政府とヤマトのもとで、搾取され、差別され、甚だしい戦禍を被り、今もなお「基地の島」として苦難を押し付けられています。星野文昭さんには、この歴史に苦しむ沖縄を、解放したいという強い想いがあります。
三つめが今月の絵の題材となった山形県米沢です。米沢は最愛の妻、暁子さんの出身地です。この絵には星野文昭さんが訪れたことのない暁子さんの生家のそばで、子供時代の文昭さんと暁子さんが遊ぶ姿が描かれています。この絵にただよう穏やかな優しさは、文昭さんの願いでもあり、未来の文昭さんの心象を顕したものでもあると思えるのです。そして、それが実現できるように、私たちは星野文昭さんを取り戻す運動をさらに進めなければならないと思うのです。
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