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星野さんは無実だ(1)

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 このブログで、星野文昭さんの救援活動をめぐる基本的な紹介をしなければと思って探していたら、「東京・なんぶ星野文昭さんを救う会」のブログで、非常によくまとめられた文章(昨年9月18日)を発見。全く無断で、その文章を3回ほどに分けて転載させていただきます。http://blogs.yahoo.co.jp/pinchag_38310_yo/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=28 これをクリックしていただくと全文がでてきます。

 これまでの裁判の経緯

 星野文昭さんは、1975年8月6日に逮捕され、「殺人」等5つの罪名で起訴されました。しかし、「殺人」という重罪なのに、物的証拠は何一つありません。あるのは、未成年を含むデモ参加者たちの「供述」だけです。
 第一審は東京地裁で審理が行われました。6人の供述に信用性があるかどうかが、最大の争点になりました。このうち5人が、公判で、警察に強要されてウソの供述をしたと証Photo 言しました。1人は、証言拒否をくり返し、何も語りませんでした。
 79年2月、検察官は死刑を求刑しました。半年間で12万人の署名を集める反撃が行われ、懸命の裁判闘争が展開されました。同年8月の一審判決は懲役20年でした。死刑を強行できなかったのです。しかし、裁判所は「殺人」に関する共謀と実行行為があったと認定しました。
 第二審の東京高裁は、83年7月、一審判決を破棄し、星野さんに無期懲役を言い渡しました。その根拠は、一審判決が認定した「未必的殺意」が、殴打行為の途中から「確定的殺意」に変わったというものです。
 一体、何がどう変わったのでしょうか。東京高裁は、初めは「死んでも構わない」と思って機動隊員を攻撃していたデモ隊の気持ちが、「殺してしまえ」と変わったと言うのです。無期懲役にした理由は、これだけです。しかし、そんな人間の心の変化を裏付ける証拠は、どこにもありません。裁判所が、解釈を替えただけです。
 87年7月、最高裁が上告を棄却して、これが確定判決になりました。この年の10月、星野さんは徳島刑務所に送られました。
 何としても無実の罪を晴らしたいという星野さんの訴えを受けて、91年に再審弁護団が結成されました。再審を開始するには、「新規かつ明白」な証拠がなければなりません。星野さんと弁護団は、苦心の末に新証拠を集め、96年4月17日に再審請求書を提出しました。
 2000年2月、東京高裁は、再審請求を棄却しました。ただちに異議を申し立て、弁護団は3回にわたった補充書を提出しました。
 2004年1月19日、補充書3を提出してから1月も経たないのに、東京高裁は異議申立を棄却しました。1月23日に特別抗告を申し立て、9月28日には理由書を提出しました。現在、最高裁に対して4回目の再審開始要請を行っています。また、全記録の謄写を要求し、勝ち取りました。

 「東京・なんぶ星野文昭さんを救う会」のみなさん。失礼をお詫びします。これからもよろしく。最初の絵は、今年のカレンダーの表紙に使われた文昭さんの絵 「暁子の絵を飾った、誕生日のテーブル」 です。

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