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星野さんは無実だ(2)

Photo  春が芽吹く

まっすぐに肢体を広げて / ふうせんのような / チューリップ / 空に空に自由に / この日あなたは / 舞いのぼる / 花ビラがひらいたこの日

 (「Fumi Akio 詩画集」より)

 以下は東京・なんぶ星野文昭さんを救う会」ブログより転載 http://blogs.yahoo.co.jp/pinchag_38310_yo (無断転載です)

 星野文昭さんは、99年に提出した「意見書」のなかで、次のように言っています。
 「私は、やっていない。私は、一審以来、一貫して主張し、陳述書においても、既に明らかにしているように、中村巡査を殴打していないし、中村巡査への火炎ビン投てきの指示も一切していない。このことを、私は、私の良心に照らして、人間としての全存在にかけて、改めて、一点の曇りもなく言い切ることができる」
 たしかに星野さんは、デモ隊のリーダーでした。しかし、彼は機動隊員1名の死亡には、いっさい関与していません。星野さんは死亡現場から渋谷寄りに10数メートル離れた十字路に立って、別の機動隊の動きを見ていたのです。星野さんの使命は、デモ隊をひきいて渋谷の街に入り、ここで待ち受ける大衆と合流して闘うことでした。彼の頭にあったのは、このことだけです。
 検察官は、星野さんが中村巡査を自ら殴った上、火炎ビンの投てきを指示して、殺害したと主張しました。裁判所も、それを認めました。しかし、それは間違いです。そんな証拠は、どこにもありません。
 警察は当初、デモの主力であった「反戦青年委員会」の労働者に捜査を集中しました。しかし、これに失敗したため、72年になって方針を変えます。未成年を含む群馬県の学生が十数名いることに目を付け、ここから「犯人」をつくり出そうとしたのです。
 その結果、K、I、Ar、Ao、O、Sという6人の学生が、「星野さんが機動隊員を殴るのを見た」、「星野さんが火炎ビンを投げろと言った」という供述をしました。これが、星野さんを有罪とする唯一の「証拠」とされています。しかし、これらはすべて警察に強制されたウソの供述なのです。このうち5人が、公判廷で「私はウソの供述をしました」と真実を語りました。O証人は証言拒否をくり返しました。実際には、証拠が崩れているのに、星野さんは無期懲役とされたのです。
 今も星野文昭さんを無期懲役にしている確定判決は、K証人を、星野さんが中村巡査を殴打したとする事実認定の柱にし、これを、O証人とI証人で補強するという構造になっています。ところが、K証人には決定的な弱点があります。星野さんが殴っているのを直接見ていないのです。次に、その内容を詳しく紹介します。

 星野文昭さんは、「きつね色の背広」を着ていない

 K証人は、当時18歳、群馬工専の学生でした。重要なことは、彼は星野さんとは面識が無かった、ということです。そのK証人が、どうして「星野さんが殴っているのを見た」などと言えるのでしょうか。
 実は、K供述は、① きつね色の服装の人が中村巡査を殴っているのを見た、 ② そのような服装の人は星野さんしかいなかった、 ③ したがって、殴っていたのは星野さんだ、という独特の三段論法になっています。つまり、殴っているところを、直接見たわけではないのです。したがって、星野さんの服装が「きつね色の背広上下」でなければ、K供述は成り立たないし、確定判決の核心が崩れてしまうのです。
 ここで、「きつね色の背広上下」をイメージしてみて下さい。星野さんは、こんな派手な服を持っていないし、着るような性格でもありません。
 星野さん自身は、自分の服装を次のように述べています。
 「私の当日の服装は、上着は、ジーパンを洗って薄くなったような抑えた色合いの薄青色のブレザーで、ウエストの部分が細めになっているスポーティーな形のもの。ズボンは、色は薄いグレーで、形はストレートなもの。シャツは白のワイシャツで、ネクタイは青地の中央部に約10センチの幅の薄い黄色と薄いグレー横斜めの縞が入ったもの。そして、銀メッキのネクタイピンをしていた。靴はこげ茶か黒の短革靴で、黒ブチのメガネをかけていPhoto_2 た」(上告趣意書、84年2月29日)
 K証人以外の人は、次のように述べています。
【Ao証人】 この時の星野さんの恰好は、黒額眼鏡(つるが金属製)、薄水色ブレザー、グレーズボン、黒短靴でありました。
【Ar証人】 この時の星野さんの服装は、空色のブレザー、紺色のネクタイ、白っぽいズボン、黒っぽい革靴をはいていました。
 警察官の証言もあります。
 指導者は二十一、二才、やせ型、小柄な男でした。
 顔はやや面長色白で黒ブチメガネをかけ髪は七・三分位で分け油気はないようですがきちんと整っておりました。うす青色の背広上着白ワイシャツ濃いえんじ色のネクタイ長いネクタイピンをしていました。
 この他にも、星野さんの服装について供述している人が多数います。それらはすべて星野さんの証言と一致します。
 確定判決が事実認定の柱にしたK証人の供述は完全に崩れています。星野文昭さんは「きつね色の背広上下」など着ていないのです。

(右写真は、星野文昭さんが収監されている徳島刑務所の全景です。)

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