今月のカレンダー 参議院選挙に想う
絵は、星野文昭さんの「とうもろこし、なす、とまと 夏の味」(09年7月15日)です。
今朝の新聞に、一昨日の参議院選挙の投票の詳しい最終結果がでました。それによると、沖縄県の投票率が、戦後最低、しかも全国最低なのです。
民主党政権の「日米合意」に怒り、9万人以上が結集したと言われる4・25県民大会をやりぬいた沖縄県民にとって、「普天間基地問題」「辺野古新基地建設」が争点から隠されたとはいえ、なぜなのかと先ず戸惑いました。
「普天間基地基地即時閉鎖」を真正面から掲げた山城さんが、出遅れながら、しかも日本共産党の党略による独自候補の擁立と言う裏切り的対応にも屈せず、自民党現職の島尻候補に肉薄したことや、比例区での政党名での投票で、社民党への投票が29.2%とトップ(全国平均は3.7%)だったことなどに示される政治性の高さからも意外でした。
これは、何を示しているのでしょうか。
沖縄県民のかなりの部分が、怒りを覚えながら、国政(ヤマト)に失望し、「投票しても同じだ」とそれぞれのみなさんの殻の中に閉じこもられたということではないのでしょうか。
「安保改定50年の節目の年」と昨年来、ことばにしながら、何一つこれということを実現できていない私たちヤマト。65年にわたる米軍による軍事占領、基地支配、わずか0.6%の国土に日本全体の75%もの米軍基地がひしめく現実を、口にしながら何もできてこなかったとしか言いようがない私たちヤマト。そして民主党政権による5・28「日米合意」。この新たな「屈辱の日」を強制された沖縄県民の多くの皆さんの絶望的なまでのヤマトへの失望感が、こうした事態を生んだのではないでしょうか。
私たちは、このことを深刻に受け止めなければならないのではないでしょうか。今こそ、この秋の9・12名護市議選、11・28沖縄知事選の沖縄現地での闘いを軸に改めて立ちあがろうとしている沖縄の皆さんの闘いを、私たちヤマトが支えぬき、ともに「安保体制打倒」「基地撤去」を実現する道筋を勝ち取らなければならないのではないでしょうか。
こうした沖縄の皆さんと共に闘うことに自らの人生をかけきって、無実の罪で35年間も獄に閉じ込められ続けている星野文昭さんをいまだに奪い返せず、保釈を、再審を勝ち取り得ていない私たちの現実は、こうした沖縄の皆さんの失望を生み出したものと同じではないでしょうか。無実の罪で、35年も囚われ続けているなどという理不尽なことがどうして許されるでしょうか。
想いを新たにして、星野さんの早期釈放、再審を求め頑張りましょう。
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